不育症の検査について
検査
排卵にかかわる各種ホルモンの検査
- 血液検査
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- 甲状腺機能検査
- 糖尿病の検査(血糖値)
- 血栓を作りやすいかどうかの検査(凝固第12因子 プロテインS、プロテインCなどの血液凝固機能検査)
- 自己抗体の検査(抗核抗体・ループスアンチコアグラント・抗カルジオリピン抗体・抗フォスファチジルエタノルアミン抗体など)
- 同種免疫異常にかかわる検査(NK細胞活性など)
- ご夫婦の染色体検査
- 超音波検査
- 子宮の奇形や子宮筋腫の有無などを調べます。
子宮内膜ポリープなどの微小な異常を確認するために子宮内に水を注入し超音波で観察する方法(ソノヒステログラフィー)という検査を行うこともあります。 - 子宮鏡検査
- 子宮内に直径3mmの細いファイバースコープを挿入して子宮の中を直接観察する方法です。
超音波で診断が難しい小さな病変を診断するのに適しています。子宮内膜ポリープや子宮中隔、子宮内の癒着の診断を行います。
麻酔が必要となることもありますが、通常は痛み止めのみを使用してモニターをお見せしながら検査を行います。
入院は必要ありません。
治療
- 内科的異常に対する治療
- 甲状腺異常、糖尿病などが疑われる際には専門の医療施設をご紹介いたします。
- ホルモン療法
- 高プロラクチン血症に対する治療や、黄体機能不全に対するホルモン補充療法などを行います。
- ヘパリン療法
- ある種の自己抗体(抗リン脂質抗体)を持っている患者さんや血栓症の既往がある患者さんに対して、ヘパリン注射とアスピリンの内服を併用することにより流産を防げるとされています。 妊娠が成立したらできるだけ早い時期からヘパリンの皮下注射とアスピリン(バッファリン)の内服を開始します。漢方薬を併用することもあります。